異世界に転生した主人公アルス・ローベントは、小さな領地を持つ弱小貴族の子として生きることになった。アルスには特別な知力や武力はないが、生まれながらにして他人の能力・ステータスを見抜く“鑑定スキル”を手にしていた。そのスキルを活かして世に隠れた「逸材」を発掘し、弱小領地から最強の領地へと変貌させていく。心優しいアルスと、個性豊かな逸材たちの出会いと成長を描く異世界統一記が今、始まる!
異世界に転生した主人公アルス・ローベントは、小さな領地を持つ弱小貴族の子として生きることになった。アルスには特別な知力や武力はないが、生まれながらにして他人の能力・ステータスを見抜く“鑑定スキル”を手にしていた。そのスキルを活かして世に隠れた「逸材」を発掘し、弱小領地から最強の領地へと変貌させていく。心優しいアルスと、個性豊かな逸材たちの出会いと成長を描く異世界統一記が今、始まる!
スターツ城でのカナレ軍とクラマントの驚異的な活躍により、瞬く間に敵軍は降伏。そこにスターツ城の悪童こと「ブラッハム・ジョー」が現れ、いきなりリーツとの一騎打ちが始まった。 リーツが見事に勝利するとジョーの態度は一変し、まさかの弟子入りを申し込む。 こうして無事にスターツ城を陥落させたアルスたちは、クランからも高い評価を受ける。 束の間の休息を楽しむアルスたちであったが、ひょんなことから雪合戦が始まって ――
アルスの依頼を受けたファムは、スターツ城に侵攻中のクランへ戦況報告に向かう。 ファムが現地に到着すると、クランの軍勢は何者かの奇襲によって大量の物資を失っていた。 ミレーユはこの奇襲をすぐにトーマスのものであることを見抜き、今度はクランの身に危険が迫ると予測する。 ミレーユの言う通り、トーマスの率いる軍勢がクランの本陣に奇襲を仕掛けに来たその時 ―― アルスの依頼を受けたファムがクランの救出にやって来る。
ファムたちの人質救出作戦のために、命がけの偽装退却をやってのけたアルスたち。 それを見た「メイトロー傭兵団」の団長・クラマントはアルスたちを認め、凄まじい働きぶりを見せる。 いよいよ後がなくなったダンは鬼気迫る勢いでアルスに襲い掛かり、リーツとの一騎打ちに突入。 戦闘力が互角な両者は壮絶な戦いを繰り広げるが、持ち前の知力を駆使したリーツがダンに勝利する。 そこへ敵将のジャンが現れるが――
アルスは進化した“鑑定スキル” を駆使し見事にリューパの真の目的を見抜き、ロルト城攻略に向けて共闘することになった。 そんな時、クランの命を受けた「メイトロー傭兵団」が援軍にやってくる。 ロセルの偽装退却作戦で、敵軍を戦場におびきだすことに成功したアルスたち。しかし、ロルト城の城主ジャンはアルスたちの作戦に気づき、カナレ軍に猛攻を仕掛けて来たのだった。 それでも諦めずに戦い続けるアルスのもとに、リューパが現れ――
サムク郡攻略を終えたアルスたちに、束の間の休暇が与えられた。 アルスがサムクの街を散策していたその時、“鑑定スキル”に異変が起きる。 そんな中、クラン陣営は三都市のひとつベルツドへ侵攻することに。 クランから要所のひとつであるロルト城の攻略を命じられたアルスは、ロセルの提案で城を守るバルドセン砦の調略を試みる。 敵将リューパとの会談に臨んだアルスが“鑑定スキル”を発動させると ――
アルスたちは、いよいよサムク城の攻略へと動き出す。 しかし、敵軍の指揮をバサマークの右腕と称される知将トーマス・グランジオンが執っていることがわかった。 そこで、ロセルはある任務をファムに依頼する。 一方、サムク城で待ち構えるトーマスは城のいたるところに爆破魔法の触媒機を設置し、城ごと吹き飛ばす計画を立てていた。 サムク郡長・フレードルが降伏し、クランたちがサムク城へ入城したその時、トーマスは城を爆破しようとするが ――
初陣を迎え緊張気味のアルスだったが、兵力差でバサマーク陣営を上回るクラン陣営は余裕で進軍を続けていく。 そんな中、アルスたちはサムク郡の重要拠点であるワクマクロ砦の攻略を命じられる。 しかし、ワクマクロ砦にはサムク郡長の娘であるセレナによって強力なバリアが張り巡らされていた。 そのバリアを破壊するべく、アルス率いるカナレ軍はシャーロットたち魔法兵部隊で総攻撃を仕掛けることに。
宰相シャクマとの事前交渉を成立させたアルスたちのやり方に対し、レングは異を唱えて姿を消してしまう。 そして、パラダイル州との交渉当日に、レングはようやくアルスたちの前に現れた。 交渉は様々な不安が残る中で始まるが、重要な局面でレングが活躍し、パラダイル州をクラン陣営につけることに成功する。 その喜びも束の間、クランがバサマーク陣営の領地へ侵攻を開始すると宣言。 いよいよ、アルスは初陣へと向かうことになる。
パラダイル州をクラン陣営の味方につけるため、アルスたちはサマフォース帝国の皇帝に仲介を依頼することになった。 この重要な交渉へと向かうアルスたちの前に、クランの息子であるレングが姿を現し、共に帝都へ向かうことに。 帝都では幼き皇帝に代わって実質的な権力を握る、宰相シャクマがアルスたちを迎え入れた。 高い政治力を持つリシアが難敵シャクマを相手にハイレベルな交渉を続ける中、レングが放った不用意なひと言がその場を台無しにしてしまい ――
ミーシアン州の次期総督の座をめぐるクランとバサマークの争いは更に激化していた。 アルスたちはクラン陣営の軍議に参加するため、貿易都市センプラーへと向かう。 しかし、バサマークの右腕と称されるトーマスの姉であるミレーユをアルスが連れて来たことで軍議は荒れ模様に。 そんな中、ミレーユは今後の戦況について見事に予測してみせる。 さらにクランから策を求められたミレーユは、なぜかロセルに意見を求めて ――
ローベント家をふたつに分けた模擬戦は、さらにヒートアップ! ミレーユはリーツ、シャーロット、ロセルを相手に次々と作戦を成功させていく。 対するリーツたちも執念を燃やして戦うが、最後の所でミレーユの知略が上回り、模擬戦はアルスとミレーユのチームが勝利。 この結果を通して、ローベント家の人々も遂に彼女のことを認めるように。 一方のミレーユもリーツたちの実力を認め、彼らを率いるアルスを「皇帝」にもなれる器と賞賛する。
アルスの鑑定スキルで、ミレーユには化け物級のステータスが備わっていることが分かった。 なんと、ミレーユの正体は今は亡きミーシアン元総督の参謀だったのだ。 その悪評を知っていたリーツは家臣にすることを反対するが、アルスはリスクを承知の上でミレーユを採用。 だが、実際にローベント家に来てからのミレーユは問題ばかり起こし、周囲の人々は不満を募らせる結果に…。 それに対しミレーユは、自分の実力を見せるべく、模擬戦を提案する。
総督の後継者であるクランから招待を受け、アルスたちは貿易都市・センプラーへ向かう。 アルスが大きなパーティーに緊張していると、遂にクランが姿を見せる。 決起集会のパーティーでクランが語ったのは「ミーシアン国」建国の野望とアルスへの賞賛だった。 一方で、陣営の課題として戦力が不足している事実も明らかに。 クランの頼みを受け、アルスたちは新たな人材の発掘をファムに依頼したのだが……彼が連れて来たのは、酒を飲みながら諸国を旅する謎の女・ミレーユだった。
ペレーナ郡の調略を目指すアルスたちは、ファムの活躍によって敵側の盟約状を手に入れる。 しかし、その内容には不可解な点があった。 それを見たロセルは、盟約状を利用した作戦を思い付く。 アルスたちはペレーナ郡へ直接乗り込み、盟約状に書かれた『嘘』を証明することで、敵側に寝返った郡長の目を覚まさせた。 この活躍により、アルスたちはミーシアン総督の後継者であるクラン・サレマキアから招待を受けて ――
ランベルクの新たな領主となったアルスにさっそく試練が訪れる。 ミーシアン州で起きている争いにおいて重要な位置にあるペレーナ郡を仲間に引き入れるため、アルスたちが調略をすることになったのだ。 なんとしても調略を成功させるため、情報収集を得意とする傭兵団「シャドー」に調査を依頼することに。 シャドーの根城へ行ったアルスは、姿を変えていた団長・ファムを鑑定スキルで見破ったことで刃を向けられてしまい ――
レイヴンから戦場に行くことさえも許されなかったアルスは、自分も強くなろうともがいていた。 しかし、父との別れの時は刻一刻と迫る。 己の運命を悟ったレイヴンはリーツ、シャーロット、ロセル、リシアにアルスのことを託していく。 満月の夜、アルスとレイヴンは最後の親子の時間を過ごした。 アルスは父の想いを受け継ぎ、ランベルクの新たな領主として家臣たちと共に戦乱の世を生き抜いていくことを決意する。
レイヴンの体調が次第に悪化する中、アルスのいるミーシアン州の総督が暗殺されたという衝撃の情報が入る。 アルスは父に代わってカナレ郡長・ルメイルの招集に応え、軍議に出席することになった。 ルメイルからは大きな戦が近いことが告げられ、アルスたちも気を引き締める。 ローベント家に戻ったアルスは病気の父を想って戦場へ赴こうとするのだが、レイヴンからはまだ『戦士の顔』をしていないと言われてしまい ――
着実に最強の領地づくりが進んでいた矢先、アルスの父・レイヴンが体調を崩してしまう。 床に臥せる父がアルスにこぼしたのは、初耳の許嫁の存在だった。準備する間もなく、許嫁であるリシアがローベント家にやって来てしまう リシアは文句のつけどころのない可憐な少女だったのだが、アルスは鑑定スキルで彼女に潜む大きな「野心」に気が付いた。 ふたりが交流していくにつれ、彼女が胸の内に秘めていた「野心」の正体が明らかになる。
アルスが6才になる頃には、すでにリーツとシャーロットは目覚ましい活躍ぶりを見せていた。 次なる逸材を求めていたところ、今度は才能豊かな狩人の兄弟がいるという噂が。 彼らに会いに行った先で、末っ子の弟・ロセルという臆病な少年に出会う。 鑑定スキルによって、彼がとんでもない「知略」を秘めていることを明らかにする。 アルスはなんとかしてロセルを家臣にしようとするが …!?
アルスはリーツと共に、奴隷商人に捕らわれたシャーロットの救出へ向かった。 リーツの活躍で、ならず者たちの手から無事にシャーロットを奪い返すことに成功する。 「子供たちが希望を持ち続けられる街を作る」 そんなアルスの目標を聞いて、シャーロットは遂に彼に忠誠を誓う。 リーツとシャーロットというふたりの「逸材」を家臣にしたアルスは、気持ちを新たに最強の領地作りを目指す。
父・レイヴンの命を受け、アルスはリーツと共に魔法に長けた人材を探し始めた。 新たな出会いを求めて城郭都市・カナレへと訪れたアルスは、発展したその街並みに感動するが、それとは対照的な民の貧富の差に気づき、これからの領地作りの指針を見出す。 そんな時、ひょんなことから謎の少女・シャーロットに出会う。 鑑定スキルによって、シャーロットには凄まじい魔法の才能があることが分かった。 アルスは家臣になってほしいと頼むが、シャーロットからは冷たく断られてしまう。
弱小貴族の長男として異世界に転生したアルスは、生まれながらにして人の能力を見抜く“鑑定”スキルを持っていた。 乱世の中で領地を守るため、街へ出て優秀な人材を探し始めると、差別を受けて路頭に迷うマルカ人の少年・リーツと出会う。 鑑定の結果、リーツには非の打ちどころのない圧倒的なステータスが隠されていることがわかった。 アルスは彼を家臣にしようとするが、周囲からの大反対を受けてしまい ――