国立署の新米刑事、宝生麗子は世界的に有名な「宝生グループ」のお嬢様。「風祭モータース」の御曹司である風祭警部の下で、数々の事件に奮闘中。大豪邸に帰ると、地味なパンツスーツからドレスに着替えてディナーを楽しむ麗子だが、難解な事件にぶちあたるたびに、その一部始終を相談する相手は“執事兼運転手”の影山。「お嬢様の目は節穴でございますか?」――暴言すれすれの毒舌で麗子の推理力のなさを指摘しつつも、影山は鮮やかに事件の謎を解き明かしていく。
国立署の新米刑事、宝生麗子は世界的に有名な「宝生グループ」のお嬢様。「風祭モータース」の御曹司である風祭警部の下で、数々の事件に奮闘中。大豪邸に帰ると、地味なパンツスーツからドレスに着替えてディナーを楽しむ麗子だが、難解な事件にぶちあたるたびに、その一部始終を相談する相手は“執事兼運転手”の影山。「お嬢様の目は節穴でございますか?」――暴言すれすれの毒舌で麗子の推理力のなさを指摘しつつも、影山は鮮やかに事件の謎を解き明かしていく。
とある非番の夜、麗子は執事・影山の車に送られ、親友の綾華や香織と人混みで賑わう国立の夏祭りに訪れていた。まさかその日に殺人事件が起こることも知らずに…。翌日、マンションの一室で見つかったのは毒殺死体、しかも被害者の男性はなぜかブリーフ一枚の姿だった。被害者の野崎伸一は医療機器メーカーに勤める独身男性。死因は農薬による毒殺で、夏祭り会場で発見された壊れたスマホが彼のものと判明する。捜査を進める中で、野崎は婚活アプリで知り合った3人の女性と同時交際していたことが明らかになる。背が高く鋭い目つきのアヤ、どこか影のある印象の香苗、そして怒りを隠せない様子の千鶴だ。事件の夜に部屋を去る女性の姿があり、麗子は彼女たちを容疑者だと考える。だが、目撃証言の女性は容疑者と背格好が全く違うようで…。麗子は悩む。“背が高い犯人、低い犯人、どちらが真実なのか。”
不動産会社の社長・児玉絹江が殺害された事件に麗子は挑む。消されたダイイング・メッセージや凶器のトロフィー、切れたストリングカーテンの紐など、様々な断片から真相に迫ろうとする。しかし、決め手に欠ける中で、麗子の頭には「迷宮入り」の文字が浮かびかける…。改めて、麗子と風祭警部は容疑者である家族たちのアリバイを洗い直していくが、やはり真相にはたどり着けない。そこに、毒舌執事・影山が助け舟を出す。麗子が事件の詳細を影山に話して聞かせると、影山は得意げに鼻を鳴らして、真相に近づくヒントを答える。影山は“アリバイにこだわるのは見当違いだ”と麗子へ伝える。容疑者全員に殺害動機がある中、真犯人を追い詰める鍵は絹江が大切にしていた写真にあった。麗子と風祭は犯人に罠を仕掛け、ついに追い詰める。表面的な強さの裏に隠された絹江の想い、そして復讐の連鎖がもたらした悲劇の結末とは?
高級ホテルで起きた傷害事件。犯人を追う麗子の前に、謎の執事・影山が突如現れる。「もう犯人はわかった」と真相を告げる影山に麗子は戸惑う。しかも、捜査時間は20分しかない中で「皆様の前でアレを披露して頂きたい」と影山は不思議な提案をする。犯行現場のホテルに集っていた麗子の親友たち、彼らの隠された「変化」と「想い」から、複雑な心模様が見えてくる…。/不動産会社の社長・児玉絹江が自宅で殺害された。麗子は消されたダイイング・メッセージと凶器のトロフィーを発見する。容疑者は後継者問題で揉めた長男の和夫、ホストに入れ込む長女・明子、マルチ商法にハマった次男の悟朗、会社の金を使い込んだ甥の謙二郎、秘密を抱える謙二郎の娘・里美。しかし、誰もアリバイを主張せず、全員に殺害動機も…!? 解明に苦しむが、絹江が大切に持っていた写真を手がかりに事態は大きく動き出す。
国立署に勤める新米刑事・宝生麗子は、実は世界的な大企業“宝生グループ”の御令嬢。この事実は警察の上層部でも一部のみが知る秘密だ。ある日、麗子は桐生院吾郎の還暦パーティに訪れる。そこには吾郎の娘である綾華、大学時代からの親友、香織たちもいた。4人が再会を喜んでいると、上司の風祭警部から麗子に「傷害事件が発生」との緊急連絡が…。なんと現場はパーティ会場であるこのホテル!「ドレス姿ではまずい」と慌てる麗子だが、なぜか近くに私服があり、事なきを得る。現場に向かうと、被害者は大学時代の先輩、瑞穂だった。瑞穂は犯人の特徴を示す言葉を残し気を失ってしまう。言葉を頼りに容疑者として集められたのは、麗子の親友たちだった。しかし、一向に犯人の手がかりは見つからず、「あと20分で解決しろ!」と無理難題を麗子に押し付ける風祭警部。麗子が頭を抱えていると、背後に男が現れ、「犯人はわかった」と真相を告げるのだった。