企業同士が利権をかけて闘技者を戦わせるガチンコ勝負、拳願仕合。十鬼蛇王馬(ときたおうま)は、金のためでも権力のためでもなく、最強の証を求めて戦い続ける。
鷹風から思いがけない申し出を受ける乃木会長。平穏な日常が戻りつつあるなか、山下は"阿修羅"と呼ばれた男に思いをはせる。
黒木との壮絶な闘いがクライマックスを迎える。山下の反対を押して二虎流と"前借り"を同時に使うことにした王馬は、絶好のタイミングを狙う。
闘いを前にした黒木は、対戦相手となる王馬にニ虎流の真実を語って聞かせる。決勝のリングに向かう王馬に対し、最後の激励の言葉をかける山下。
互いに一歩も引かない黒木と加納は、さらなる進化を遂げながら限界を超え続けていく。決勝に進むのは果たしてどちらだ?!
大きな歓声の中で幕を開けた準決勝第二仕合。それぞれに武術を極めた二大巨頭、黒木と加納が、究極の強さを試す闘いで激しくぶつかり合う。
拳願会および乃木グループと自分との間に深いつながりがあることを知り驚く山下。一方リングに入った王馬は、若槻を倒す方法を見つけられるのか。
待望の準決勝を前に山下のもとを訪れる乃木会長。不穏な空気がただようなか、古海製薬の望みどおり八百長を受け入れると会長から聞かされた山下は...。
ついに念願をかなえ王馬との闘いを実現させた刹那。強力な羅刹掌を次々と繰り出すが、その壮絶な闘いが刹那の精神を限界まで追いつめていく。
誰が自分に"前借り"を教えたのか、ついに思い出す王馬。重大な意味を持つその記憶から、王馬と刹那の複雑な過去が明らかになる。
最終決戦の前夜、自らの過去に思いをはせる桐生刹那。その脳裏によみがえるのは、かつて"中"で受けていた残酷な仕打ちと、自分の命を救った運命的な出会いだった。
自らの過去、そして"牙"となるチャンスを手放したことを思い出す泉。エスカレートしていく闘いは、致命的な一撃で衝撃の展開を迎える。
乃木と滅堂がぶつかることとなった三回戦最終仕合。"浮雲"と"滅堂の牙"との仕合を前に、加納は自分の力を証明しなければならなくなる。
誇り、愛、欲のために闘う御雷零がリングに登場。雷心流を操る零は、難攻不落の黒木玄斎を打ち負かすことはできるのか。
関林ジュンが特別ゲストとしてリングサイドで解説を務めるなか、次の仕合が幕を開ける。開始早々、爆発的な技で相手を攻める若槻武士。
対戦相手の技を知り尽くしている西品治警備保障の闘技者。両者一歩も譲らない白熱の闘いは、果たしてどこまで続くのか。
西品治警備保障が次の仕合で自分を使う意思がないことを、単刀直入に告げられる今井コスモ。それでもなお仕合を諦めない今井は、自分が闘えることを証明しようとする。
依然として意識が戻らない王馬。速水と手下たちはクーデターを成功させようとするものの、計画をくじこうとする裏切り者が内部にいる可能性が...。
速水は一堂に会した拳願会の会員たちに、軍門に下るか死ぬかの選択を迫る。時は遡り、無法地帯で暮らしていた少年時代の王馬は、十鬼蛇二虎から二虎流の修行を受けていた。
ガオランとアギトの戦いに勝敗が決し、拳願絶命トーナメントは2回戦が終了。その後、翌日以降のスケジュールが変更されるというアナウンスが会場に突然流れる。
加納アギトは、ガオラン・ウォンサワットと戦う最中に見たこともない動きを取り始める。アギトは戦いながらガオランの攻撃に適応し、新たな格闘スタイルを編み出していた。
45回もの死刑執行を生き延びた死刑囚の坂東洋平には、信じられない特異体質があった。その驚異的な身体能力を武器に、坂東洋平は初見泉に猛然と攻撃を仕掛ける。
桐生刹那と黒木玄斎の壮絶な戦いに、ついに決着の時が訪れる。王馬の意識が未だ戻らず、乃木グループに残された闘技者の手札は、初見泉のただ1人だけになってしまう。
桐生刹那の望みは、次なる戦いとその後の2仕合に勝利すること。すべては、その身を焦がすほどに執着する十鬼蛇王馬と相対するためだった。
対戦相手を葬り去る強烈な頭突きを必殺技とするサーパイン。だが、まるで稲妻のような素早さを誇る御雷零を相手に頭突きを繰り出すのは、至難の業かもしれない。
15歳の頃にプロレス団体に入門し、厳しい練習を重ねた関林ジュン。ムテバとの死闘のさなか、関林は過酷な新弟子時代を思い返し、人生を変えてくれたプロレスへの思いをかみしめる。
関林ジュンはプロレス界に伝説として語られている極悪非道のデスマッチレスラー、"マーヴェラス・セキ"を召喚。思わぬ展開に、観客たちは熱狂に包まれてゆく。
若槻武士は、古海製薬のもとで最強の闘技者となるべく育てられた。だが、その若槻をもってしても、対戦相手のユリウス・ラインホルトが誇る強さは大きな脅威だった。
体に問題はないと言い張る王馬。だが、その言葉に反して王馬は倒れてしまい、その脳裏に少年時代の記憶がよみがえる。その後、一時中断していた拳願絶命トーナメントが再開する。