最新のオーディオ技術と撮影技術を駆使して記録した画期的なドキュメンタリーシリーズ。これまでに聞いたことのない驚くべき自然界の音を通じて、地球の歴史が明らかになる。
急速な気候変動により、絶滅の危機に追いやられる野生生物が激増している現在。地球の危機を食い止めるため、世界中の“音”に焦点を当てて研究している科学者たちを紹介する。
水中の舞台で奏でられるシンフォニーを最新の技術で録音。メスに求愛するオスの魚やゆったりと泳ぐマナティーの親子の姿をカメラが捉える。
音があふれるオカバンゴ・デルタ。湿地帯で暮らすヒメヤマセミやカバは、生き延びるために地上と水中の両方の音に耳を澄ます。
雪に覆われた北アメリカの森でハタネズミを追うキツネ。その様子はまるでかくれんぼのよう。繁殖期を迎えたワピチは声でライバルを圧倒しようと試みる。
岸に打ちつける波音がとどろく環境で、イワトビペンギンやシャチ、ゾウアザラシは、驚くべき方法で仲間とやり取りをする。
“沈黙は金”と言われる砂漠の世界。しかしミーアキャットはコブラやワシなどの天敵が現れた際、秘密の言語で仲間に危険を知らせる。
氷点下の世界でコウテイペンギンが家族を捜す時、手がかりにするのは1羽ごとに異なる鳴き声。日没後、オーロラが美しい音楽を奏でる。
足音に耳を澄ますハンターや独自の警告システムを持つシリアゲアリ。ライオンは豪雨の音を狩りに利用する。
海の中で音を使った巧妙な技を駆使するクジラやイルカ。その歌や鳴き声には、秘密の意味が込められている。
豊かな音の世界が広がる熱帯雨林では、ホエザルが競い合うように大声で鳴き、ナマケモノはパートナーを求めて沈黙を破る。
切り立った山肌で音が跳ね返り、巨大な“反響室”のように音が響くヒマラヤ。そこに生息するユキヒョウは独特の地形を利用して、ごくたまにしか歌わない愛の歌を遠くまで届けている。
ワニの母親が音を頼りに赤ちゃんを守っているオーストラリアの太古の森。コアラは野太い声を放ち、魅惑のカエルたちは大合唱を響かせている。