佑河家に代々伝わる止界術 止界術を使うと、森羅万象が止まった“止界”に入る事が出来る。 ある日、主人公樹里の甥と兄が、誘拐犯にさらわれてしまう。 救出の為にやむを得ず“止界術”を使うが、 そこにいるはずのない自分以外の“動く”人間たちに急襲される。 彼らは、止界術を崇める「真純実愛会」。 止界術を使用する際に必要な“石”をめぐり、 止界の謎、佑河家の謎が徐々に解明されてゆく…
佑河家に代々伝わる止界術 止界術を使うと、森羅万象が止まった“止界”に入る事が出来る。 ある日、主人公樹里の甥と兄が、誘拐犯にさらわれてしまう。 救出の為にやむを得ず“止界術”を使うが、 そこにいるはずのない自分以外の“動く”人間たちに急襲される。 彼らは、止界術を崇める「真純実愛会」。 止界術を使用する際に必要な“石”をめぐり、 止界の謎、佑河家の謎が徐々に解明されてゆく…
音の無い世界に大きな産声が響いた。 樹里達を恐怖に陥れた佐河の姿はもう無い。しかし、止界から帰る為の本石はもう存在しない。 生まれてきた赤ん坊と共に、止界に閉じ込められてしまうのか…
樹里達が勘違いしているのを良い事に、貴文は覚醒した真の能力を利用して、汚名返上をしようと企んでいる。 段々と感覚が研ぎ澄まされ神ノ離忍に馴染み始めた佐河を相手に、真の力は通用するのか…
佐河と潮見は、じいさんの血を本石に染み込ませる事に成功した。 皮肉にも樹里たちの抵抗虚しく事態は佐河の目算通りに進んでいる。 打開策を考える中、じいさんの足元が一瞬ぐらついた…
神ノ離忍との壮絶な戦いの末、朽ち果てた残骸の中に佇んでいた一人の少年。 その異様な状況に見る者は息を呑み、動けずにいた。 母の亡骸を抱いている間島は、ゆっくりと虚ろな目を向ける…
実愛会から助け出された貴文は状況を把握出来ていないだけでなく、自分の考えを理解出来ない樹里とじいさんに苛立ちを感じていた。樹里達が危機感の無い貴文と言い争っていると、物陰から何かが動く気配が…
自分の家族が神ノ離忍になる所を見たという間島。樹里の能力や神ノ離忍の出現に誰もがうろたえる中、無感情にも見える彼女の瞳に宿る、絶望にも似た光は何を意味していたのだろうか…
石を探しに自宅へ向かった樹里は、待ち伏せていた実愛会の人間に拘束され、首を締められる。必死の抵抗も虚しく、絶望の時間が過ぎてゆく。薄れ行く意識で死を悟った時、樹里の身体には異様な変化が表れ始めていた…
佑河樹里は、家族との同居に疲れを感じていた。そんな日常は一本の電話によって切り裂かれる。誘拐された兄と甥。助けるための時間は、父と樹里との諍いにより、刻一刻と過ぎ去っていく。祖父はそんな二人を恫喝すると、ある術を披露した…