甚大な気象災害によって脅かされる人命を守るべく、知恵と知識を駆使して現場の最前線で、命がけで救助に立ち向かうSDM(特別災害対策本部)メンバーの奮闘物語。
甚大な気象災害によって脅かされる人命を守るべく、知恵と知識を駆使して現場の最前線で、命がけで救助に立ち向かうSDM(特別災害対策本部)メンバーの奮闘物語。
道路陥没により初めての一般人の死者が出てしまう。観測史上最強台風の上陸が目前に迫る中、彩らが市内で注意喚起を呼びかける。そこに急激な暴風が襲ってきて… 観測史上最強クラスの台風が東日本に迫っている影響で、遠隔豪雨が埼玉で発生。道路で大規模な陥没が起こった。晴原柑九朗(山下智久)の解析と共に、園部優吾(水上恒司)が救助に全力を注ぐ。汐見早霧(夏帆)は救助者たちの処置をするが、SDMとして初めて一般人の死者が出てしまう。 「最後まで戦い続ける」 そう覚悟を決めた晴原は、台風が迫っている東京へ向かった。 暴風雨に対する注意喚起をメディアやSNS、無線で呼びかけようとするが、停電や通信障害によって対応ができず、雲田彩(出口夏希)と丸山ひかる(仁村紗和)が現地へ向かうことに。 彩たちが一軒一軒、マンションの管理人に注意喚起を呼びかける中、自主避難をしている人の目撃情報が入ってくる。彩とひかるは、自主避難者の緊急保護に向かい合流に成功した。 急いで避難する彩たちだったが、そこへ急激な暴風が襲い掛かってきて…。
園部大臣(舘ひろし)のポストを狙う新島(伊藤英明)の台頭でSDMは窮地に。更に、晴原(山下智久)は観測史上最強の台風が10日後、東日本に直撃すると予測する。 園部肇一(舘ひろし)が進めていた国家防災プロジェクトの工場でガス爆発事故が起こり、緊急記者会見が開かれた。安心安全なエネルギーと言われたガスの爆発により、園部は窮地に立たされる上、彼のポストを狙う政治家の新島元樹(伊藤英明)の存在まで現れる。 そんな中、260万人以上を超える避難者が想定される観測史上最強クラスの台風が東日本に近づいていることが、晴原柑九朗(山下智久)、雲田彩(出口夏希)の解析によって判明。一都四県の危機管理課と防災危機管理部の責任者を集め、SDM一同は大規模な避難計画を提案するが、東京都の責任者・倉田英子(映美くらら)は、予想が外れた場合の多額の損害、そして何よりも渦中の園部が関与するSDMが指揮を執ることを理由に、提案は保留にされてしまう。 まずは事故の疑惑を払拭するべく、園部は住民たちのクレームを受けながら、その地域に足を運んでいた。同じ想いの晴原、彩、山形広暉(岡部大)、丸山ひかる(仁村紗和)も現場へ来ていた。晴原は爆発事故の原因に気象が絡んでいるとみて、台風の解析と併せて、本件の調査を進めることに。 その頃、園部優吾(水上恒司)と汐見早霧(夏帆)は、台風に備え、医師の調整協力依頼の為、前医療班統括責任者・志賀浩一郎(神保悟志)の元を訪れる。SDMが総力を上げる中、観測史上最強クラスの台風が東日本に直撃するまで、あと5日に迫っていた…。
「生きて」晴原(山下智久)は上野(平岩紙)に助けられ土石流を間一髪で逃れた。一方、上野に最悪の事態が。SDMは活動停止。半年後、晴原は気象予測をやめていた。 「生きて——」 上野香澄(平岩紙)は呟き、晴原柑九朗(山下智久)を庇って土石流に巻き込まれた。晴原が目を覚ますと緊迫した空気が漂っていた。丸山ひかる(仁村紗和)は5年前の関東南部豪雨で何があったのかを語り始めた。 5年前、上野と一緒にいた園部灯(本田翼)は、上野の息子・海斗(石塚陸翔)が危険区域にある保育園に取り残されていたことを知り、怪我(けが)をしていた上野の代わりに「必ず戻ってくる」と言い保育園へ向かった。ひかるは当時その保育園で働いており、そこへやってきた灯、そして海斗と共に避難したのだが途中ではぐれてしまった。そして灯は、海斗を庇って亡くなった。 3カ月後、SDMは活動停止となっていた。そんな中、テレビのお天気コーナーには気象予報士の試験に合格した雲田彩(出口夏希)が出演し、晴原は今すぐにやらなくてもいい研究に没頭している。 心配してやってきた園部優吾(水上恒司)と汐見早霧(夏帆)だったが、晴原はSDMに対して後ろ向きになっていた。そんな中、彩の気象解析により危険な雷が起こる可能性が判明。命を守るため奮闘する彩だったが、SDMの本部に突然、海斗がやってきて…。
突然、上野香澄(平岩紙)から告げられた晴原柑九朗(山下智久)。戸惑う雲田彩(出口夏希)。上野は5年前の関東南部豪雨の時、園部灯(本田翼)と一緒にいたこと、そして灯の指示通りに行動した人たちは皆助かっていたことを打ち明ける。無線でその話を聞いていた園部優吾(水上恒司)と汐見早霧(夏帆)は、なぜ灯が危険を冒してでもその場を離れたのか上野に尋ねる。 そんな中、指揮車両にアラートが鳴り響いた。 海上竜巻に巻き込まれた気象観測船と漁船が接触事故を起こした。さらに観測船は多量の水蒸気を観測していた。晴原は「その水蒸気が線状降水帯を生みだし、東海地方で集中豪雨が起きる」と予測する。園部肇一(舘ひろし)が『国際防災会議』で不在の中、現場の指揮のみで動くことになったSDMメンバー。要救助者の気象観測船 船長・保科正樹と晴原は連携を取る。 船内では幾度となく危険にさらされる中、晴原は混乱している要救助者を勇気づけ遠隔での解析にあたる。そして、集中豪雨の危機も迫る中、園部の代わりに立花藍(真矢ミキ)が指揮を執ることに。 それぞれの悩みや、想いがある中、SDMの総力をかけ対応にあたるのだが…。
SDMに上野の息子が来て約束を告げる。明日開催の紙飛行機大会に必ず上野に来てほしいと。しかし明日は地震で孤立した集落に防災ドローンで救援物資を届ける日で… 晴原(山下智久)が5年前の関東南部豪雨の合同慰霊碑を訪れると、SDMメンバー・ひかる(仁村紗和)の姿があった。晴原は、灯(本田翼)の最後の行動の真相を知っているか問いかけるが、何も話さず苦悶の表情で立ち去るのだった。 SDM本部に上野(平岩紙)の息子・海斗(石塚陸翔)が一人でやってきた。話を聞くと、今までSDMのせいで上野が海斗との約束をことごとく破ってきたが、翌日に開催される全国紙飛行機大会に出場するから絶対に来て欲しいという内容だった。しっかりしている性格にあ然としている彩(出口夏希)達だったが、上野が慌てて海斗を外へ連れ出し、上野不在で打ち合わせが始まった。3日前に静岡で地震が発生し、道路が分断されたエリアでは10名ほどが取り残されている。しかし、救援医療物資を運ぼうにも車両やヘリが入れず、携帯電話も繋がりにくくなっていた。そこで早霧(夏帆)のオンライン診療と併せて、防災ドローンを実用することに。ドローン運用には、実用化を進めてきた上野の力が必要不可欠になる中、実施は明日。そう、海斗の全国紙飛行機大会の開催日だった。 翌日、上野は灯のSDMに懸ける想いを胸に業務を優先。運用は順調に進み、大会が終わる前に海斗の元へ向かえるかと思えたが、そこに新たな要救助者が発生する。ドローンのバッテリー残量も少なくなる中、晴原は気象を読み最短ルートで現場に医療物資を届けようと試みるが…。
SDMの警察班に新しく沢渡(橋本じゅん)が加入。晴原(山下智久)らは巨大なひょうが降る兆候を察知し、至急該当エリアに向かうが沢渡に致命的な初動ミスを指摘され…総務大臣・立花藍(真矢ミキ)の夫で警察官の沢渡満(橋本じゅん)が、園部灯(本田翼)の生きている最後の姿を見たと晴原柑九朗(山下智久)に声をかけてきた。そして「自分と妻は灯の行動によって人生を狂わされた」という謎の言葉も残して……。その沢渡が立花の推薦でSDM警察班統括責任者として配属されてくる。沢渡は、自分はSDMの問題を炙り出し、SDM自体を潰す「スパイ」だと隠す素振りもなく飄々(ひょうひょう)とメンバーに伝えるのだった。そんな中、晴原が巨大な雹(ひょう)が2時間以内に降る兆候を捉え、SDMが出動する。現場に到着し、市の防災危機管理課・畑中大輔に話を聞くと、畑中含め市民に危険性が伝わっておらず初動ミスを指摘する沢渡。雹が降るまで時間がない中、避難誘導と市民の行動予測を的確に無線で指示をする沢渡に対し驚く他メンバーだったが、要避難エリアに住む妊婦の矢崎里沙(木﨑ゆりあ)が雹に当たり重傷という連絡が入る。さらに降り注いだ雹の影響で地域一帯が濃霧に包まれ、それにより車両誘導中だった畑中が事故に合い危険な状態に。2人ともすぐに病院で処置を受ける必要がある中、両方救おうとせず1人を確実に助けることを優先するべきだと晴原に伝える沢渡。果たして、晴原の決断は…。
SDM 気象班統括責任者・晴原柑九朗(山下智久)の今は亡き婚約者で、SDMの考案者である気象研究所研究官の園部灯(本田翼)。5年前、関東南部豪雨において、彼女の避難指示により多くの命が失われたという週刊誌の記事が出た。晴原たちは世間にSDMの存在意義を広めるため、SDM独自の防災活動を始める。子供たちへの防災教育のため、半年前に台風の被災があった地域へ向かうSDMメンバー。しかしそこは、雲田彩(出口夏希)の地元であり、彩の姉・雲田真紀(石井杏奈)が市役所の市民生活課担当者として現れた。彼女は彩と共に3年前につむじ風によって被災し、その後車椅子生活を送っていたが、彩は自分だけ無事だったことで姉と気まずい関係にあった。子供たちの中には、半年前の台風によって祖父を亡くした経験を持つ10歳の少女・迫田実花と彼女を気遣う幼馴染の根岸航平の姿があった。彩は実花の為に何かしてあげたいと、実花の持っていたボタンが取れ掛けのぬいぐるみを直してあげる。しかしその行動が原因で被災当時の状況がフラッシュバックし過呼吸になってしまう実花。空回ってしまう彩は、どうしていいかわからない感情を晴原に相談する。そんな中、晴原の解析により台風の影響でこの地域に危険が迫っていることが判明する。避難指示を早急に出すよう要請し、地元テレビ局の協力により、SDMが中継で注意喚起をすることになった。「被災を経験している自分が危機を知らせるのが一番効果的」彩は忘れたい過去と対峙し中継に出演することを志願するが…。
消防班統括責任者に園部優吾(水上恒司)を新たに迎えたSDM。専属医療班の設立に向けて候補者たちの研修を行うが、晴原は相変わらず罵詈雑言の嵐・・・。その中に、かつての天才脳外科医、今は怪我でメスは握れないと言われている汐見早霧(夏帆)がいた。初期治療ならありとあらゆるケースに対応できると豪語する早霧だったが、復帰するための腰掛けのスタンスに「迷惑だ」と返す晴原。そんな中、強風注意報が出ているエリアに火災が発生する。晴原はSDM出動の指示を出すが、研修初日の出動に医療班統括責任者の志賀浩一郎(神保悟志)と共に困惑する医療チーム。現場へ向かうと火の勢いが収まらない危険な状態が続いており、多くの要救助者たちが苦しんでいた。火災を食い止めるため、SDMのメンバーは地元消防隊とも連携を図る。医療チームでは、志賀が難癖をつけ早霧に雑用を命じる。その中でも鋭い洞察力で要救助者の症状を診断する早霧だったが、彼女には、自身の怪我のきっかけとなった忘れられない過去の記憶があり・・・。
SDM 気象班統括責任者・晴原 は、救助の際に崖から落ち、二重遭難してしまった消防班責任者・佐竹 と要救助者・前田を救うため、気象の解析を続けていた。そんな中、前田の妻・明日香 が佐竹の娘であることが判明する。消防班班員の優吾 は、上司の佐竹たちを真っ先に救出したいがアプローチする方法がなく、断腸の思いで一時撤退する。そんな中、さらなる要救助者の親子が出たとの連絡が入る。後ろ髪を引かれつつも「救えない命より救える命に向き合う。佐竹隊長ならそうする。」という想いを胸に、新たな要救助者のもとに向かう。吹雪で視界が遮られ、親子の捜索は思い通り進まない。一方で、佐竹たちの救助も一刻の猶予もない状況になり・・・。
晴原柑九朗 は、“ハルカン”の愛称で報道番組のお天気コーナーに出演する、気象庁気象研究所の研究官。彼の研究室に雲田彩 が派遣としてやってきた。そんな中、気象災害から人命を守るために、階級・年齢に関係なく能力本位のエキスパートで集められた部隊SDMの設置がマスコミへ発表される。そしてその要となる気象班統括責任者が晴原で、雲田はその助手として晴原の上司・上野香澄によって採用されたことを知る。翌日、福島県北部で急激な悪天候のため、雪崩に巻き込まれ10名が遭難したとの情報が入る。晴原は迷いなくSDM出動の判断をし、雲田と現場へ急行。現場に到着した2人は、消防班責任者の佐竹尚人、消防士長・園部優吾、ドライバー兼料理人の丸山ひかる、情報班の山形広暉 と、要救助者の捜索と避難指示にあたる。晴原の『命を諦めたくない』という強い想いに圧倒される雲田は、彼の厳しさもその裏返しなのだと知る。そして、その想いの裏には5年前の忘れられない大きな悲しみが・・・。