料理上手で倹約家な弁護士のシロさんこと筧史朗と、人当たりのいい美容師で通称ケンジこと矢吹賢二は男性カップル。そんな“男二人暮らし”の日常生活を、シロさんが作る「おいしく安上がりな手料理」を通して描く。
料理上手で倹約家な弁護士のシロさんこと筧史朗と、人当たりのいい美容師で通称ケンジこと矢吹賢二は男性カップル。そんな“男二人暮らし”の日常生活を、シロさんが作る「おいしく安上がりな手料理」を通して描く。
3月2日。近頃明らかに老眼の仕草をする史朗(西島秀俊)に、小山志乃(中村ゆりか)は100円ショップの老眼鏡を贈る。史朗は頑なに受け取ろうとしないが、美江(高泉淳子)は「素直にお認めなさい」と一蹴。仕方なく掛けてみると、驚くほど視界が開け、矢吹賢二(内野聖陽)から誕生日プレゼントの希望を聞かれた史朗は「老眼鏡」と即答。翌日早速メガネを作りに行くことに。ところが史朗の誕生日に思いがけない予定が入り…。
12月30日。史朗(西島秀俊)と賢二(内野聖陽)は航(磯村勇斗)から初詣に誘われる。大晦日の夜に集まると聞き、昼にしか行ったことがない史朗は、寒い夜に人混みの中で徹夜するのはイヤだと拒否。だが珍しく語気強めに反論する賢二の思いを汲んで誘いに応じることに。大晦日の夜、4人で無事新年を迎えお参りをした後、テンション高めの賢二はこのまま夜遊びを満喫しようとするが、3人はすっかり帰りたいモードで…。
12月。史朗(西島秀俊)は午前中に洗濯機周辺で水が溢れそうになった顛末を、帰宅した賢二(内野聖陽)に報告。だが「前に大洪水になって怒られた」と以前一緒に住んでいた人との出来事を口走り、詳しく知りたいと賢二にせがまれた史朗は9年前の思い出を明かすことに…。そんな中、史朗はクリスマスに向けてお買い得な鶏肉を買おうとするが、体形を気にする賢二を思い、ボリューミーな恒例メニューでいいのか悩み始める。
11月。店長の三宅祐(マキタスポーツ)は予約が入った顧客を田渕剛(坂東龍汰)に託そうとする。だが名前を聞いた賢二(内野聖陽)らはあ然。なんと祐の元浮気相手で…。さらに賢二は田渕から食事に誘われるが何やら思いつめた様子で、「店を辞めるのではないか」との不安がよぎる。一方、史朗(西島秀俊)は美江(高泉淳子)の顧問先へ同行。社長の前で突然「今後は筧史朗が担当する」と明言され、初耳の史朗は戸惑ってしまう。
10月31日。史朗(西島秀俊)と賢二(内野聖陽)はハロウィンパーティーに招かれ、盛装で小日向(山本耕史)と航(磯村勇斗)の家へ。凝ったコスプレの出迎えに対し、史朗と賢二は普通のスーツだが実は裏設定が。さらにパーティーの最中、小日向と航の劇的な馴れ初めを知ることに――。数日後、史朗は両親の室内墓地見学に付き添う。2人はある理由で永代供養を考えていた。その夜、賢二は背徳感たっぷりの一人メシを満喫する。
9月。史朗(西島秀俊)は美江(高泉淳子)から弁護士引退の意向を告げられる。しかも事務所は修(チャンカワイ)ではなく、史朗に譲りたいと考えていた。問題は史朗が“彼女”との結婚と独立を考えているのかどうか。だが史朗の返答を聞いた美江は思わず呆れてしまう――。その週末、賢二(内野聖陽)が代休を取れなくなったため、史朗は久々に佳代子(田中美佐子)の家を訪ねることに。やがて佳代子の大きな変化に気づく。
弁護士・筧史朗(西島秀俊)と美容師・矢吹賢二(内野聖陽)は“シロさん”“ケンジ”と呼び合う恋人同士。共に暮らし、幸せな食卓を囲み、和やかな時を過ごしている。2021年6月末。史朗は月2万5千円の食費が3日を残し限界を迎え絶望のどん底に。一方、賢二も体重が人生最高値を超え絶叫。おうち時間の増加に食品値上げ…何とかやりくりするか?賢二の健康を思い予算オーバーでも高い魚に手を出すか?史朗はひとり苦悩する。